【備忘録】精神科の薬②クエチアピン(セロクエル)
私が今のんでいる精神科の薬はメイラックス(ロフラゼプ酸エチル)とクエチアピン(セロクエル)です。
前回は、メイラックスを中心に書きました。
増薬、減薬の成功・失敗、症状を根本的に改善するために抗うつ剤を併用して効果がなかったこと・・・。
今回はクエチアピンについて書こうと思います。
クエチアピン(セロクエル)
クエチアピンは・・・精神病薬なのですが、難しいのでこちらを参照お願いします。
※私は元住吉こころみクリニックには通院していませんが、薬の解説がとても分かりやすく丁寧なのでいつもお世話になっています。
2018年4月 クエチアピン服用開始
抗うつ剤の服用を中止し、離脱症状も落ち着き、本当は薬の追加の予定はありませんでした。
でも、ちょうどこの頃ポメ子のことで、私は自分をひどく責めてしまう出来事が起きました。
自分を責めすぎて、追い詰めすぎて「ポメ子にも自分にも危害を加えそうで怖い、死にたい・・・」と思うようになってしまいました。
1人(1人と1匹)でいることが怖くてどうしようもありませんでした。
頭も心も一杯で、混乱して、怖くて、ぐぉぉぉぉぉとものすごい勢いで何かにのまれていくような、壊れていくような感覚でした。
自分から「何をするかわからない、入院させてほしい。」と訴えるほどでした。
担当医には「精神科は閉鎖病棟で色々な症状の人がいます。逆にその環境がどうか・・・即入院は必要ないと思うし、薬を追加するのでもう少し家庭で相談してみて下さい。」と言われ、追加されたのがクエチアピン1日50㎎(朝・寝る前各25㎎)でした。
初めは「こんなぐちゃぐちゃな状態が薬でどうにかなるの?どうにかなる薬があるの?」と不安でしたが、私はすぐにクエチアピンの効果を感じました。
頭と心の興奮・混乱状態がすぐに平常時と同じくらいに落ち着くことはなかったものの、「興奮状態が残っていると自覚はできるけれど確かに鎮静されている」といった感じでした。
今思えば、ちょっと不思議な感覚です。
さらに、副作用の眠気が強く出るので寝てしまうことが多く、1日のほとんどを寝て過ごすことが多かったです。
強制的に休まされることがよかったのか、徐々に精神的にも落ち着きを取り戻し、平常時と変わらない状態に戻りました。
5月のGWには長距離移動を伴う帰省も1人でできました。
正直なところ、抗うつ剤が効かなかったことで、効果のない薬もある、薬には人によって合う・合わないがあるということを知ってしまい、約1か月で体調が安定し、長距離移動ができるようになるなんて思ってもいませんでした。
2018年6月 クエチアピンを減薬
体調が安定してくると、クエチアピンの副作用で眠ってしまい、日中に思うように行動できないことに不便さを感じるようになりました。
担当医に相談すると「日中に活動できる時間を増やせるようにクエチアピンを減らそうか。」と言ってくれました。
1日2回朝・寝る前各25㎎だったものを、1日2回朝12.5㎎・寝る前25㎎に減らしました。
私は担当医から「クエチアピンは離脱症状は出ないと思う。」と言われ、実際に私は減薬による離脱症状はありませんでした。
でも、クエチアピンも減薬や断薬の過程で離脱症状が出る場合があるという情報もあるので個人差があるのかもしれません。
クエチアピン12.5㎎を頓服としても使っています
私は、朝・寝る前にプラスして12.5㎎を頓服として使用してもいいと担当医から許可をもらっています。
実際に私がどのような時に頓服のクエチアピンを使用しているかというと・・・
①考えすぎて思考にブレーキがかけられなくなった時
②不安や緊張が一時的に強まっていると感じる時
③メイラックスを減薬、断薬するにあたり離脱症状が出るのをできるだけ抑えるため
などです。
「①考えすぎて思考にブレーキがかけられなくなった時」というのは私が治したいと思っているクセです。
思考が浅いうちは「考えるのをやめよう!」とかなんらかの方法で思考をストップすることができるのですが、グルグルグルグルしすぎると自力では出てこれなくなり、この状況を放置すると、私はいつも寝込みます・・・。
寝込むところまでいくと回復にも時間がかかるので、担当医からは「調子悪いなと思ったら使っていいから。」と言われています。
もともと私は精神科の薬はのみたくなかったんです、メイラックスも抗うつ剤も何もかも・・・。(約2年は全く薬をのんでいない期間があったので。)
でも、担当医に「調子が悪いのに薬をのむのを嫌がって無理していると、脳が不安や緊張、不調を記憶してしまうこともあるので、辛い時は無理をせずに薬の助けを借りることも必要ですよ。」と言われたとき、「薬に頼りすぎるのはよくないけれど、薬が必要な時もある。」と思っています。
精神科の薬をのむマイルール
私は精神科の薬について1つだけ自分で決めていることがあって、「頓服は頓服として使用する。そして、減らせる薬は減らす。」ということです。
頓服をのんで調子が安定したと感じたら、必ず元の量に戻すようにしています。
「頓服のんだら調子が良くなったからずっとこのままでいよう~。」はありません。
そして、減薬に失敗すると苦い記憶と次の減薬への不安や恐怖心が出てきてしまいがちですが、私は担当医から減薬の相談があった時はできるだけチャレンジするようにしています。
もちろん失敗するのは嫌ですが、私は減薬にチャレンジしてみることで「今の自分にこの薬は必要か?」というのを確認できると思っています。
そう思うと「失敗したら、まだ薬が必要だったということ。」とも考えられるので・・・そう思っていた方が私は減薬にもチャレンジしやすいのです。
おわりに
精神科の薬は、副作用や離脱症状のでるものもあり、のみ始めるのもやめるのも簡単ではないと感じています。
薬は医師の診断のもと適切に使用するからこそ意味のあるものだと思うのです。
(医師によって知識や経験が異なるというのも事実かもしれませんが・・・。そういう意味では、担当医との相性や信頼関係が築けるかは重要なことだと思います。)
私はやっぱり、できれば、いつかは「お薬ゼロ」を目指したいと思っています。
「急がば回れ」でもないけれど、本当に行ったり来たり(調子が良くなったり悪くなったり、薬が減ったり増えたり)の繰り返しですが、少しずつ進んでいきたいと思っています。
どんなものでも、目標は『ない』より『ある』に越したことはないと思うのです。